チャットレディが持続化給付金を申請するときに詰まりそうなポイントと解決策

チャットレディも条件を満たせば申請できる持続化給付金。申請条件はシンプルですし、必要な書類を集めるのも難しくありません。

それでいて、条件を満たせば個人事業主なら最大で100万円の給付金を支給してもらえます。

今後景気が悪化すると、チャットレディの売り上げも落ちてしまう可能性は高いです。不景気に備えて、貰えるものはしっかりと貰って準備をしておきましょう。

一般的には申請は簡単な持続化給付金ですが、いろいろな事情から必要な書類がないこともあるかと思います。

ですが、持続化給付金はできるだけ多くの方に支給するために、かなり融通の利いた対応をしてもらえます。

必要なものがないと言って諦めてしまう前に、代替手段が利用できないか確認しましょう。今回は、特に多くの方に該当する疑問を取り上げます。

開業届けを出していないのは大丈夫?

個人事業主は税務署に開業届けを出すことで、個人事業主として活動することを通知できます。

実は、この開業届け、出していない人は結構いるようです。

ですが、開業届けを出していなければ個人事業主として認められず、持続化給付金も申請できないかと言うと決してそんなことはありません。

基本的には2019年に確定申告を行っていて、2020年に前年比で売り上げが50%以上落ちた月があれば持続化給付金の支給対象となります。

青色申告ではなく白色申告しかしていないけど申請できますか

青色申告ではなく、白色申告で確定申告をしている場合も、持続化給付金の基本条件を満たしていれば申請することができます。

ただし、売り上げを比較するときの前年の毎月の売り上げの計算方法が異なるので注意が必要です。

青色申告の場合、2019年の売り上げも、2020年の売り上げも、それぞれ自分で好きに選択することができます。

つまり、2019年は12ヶ月の間でいちばん売り上げが大きな月を選び、2020年はいちばん売り上げが落ちた月を選ぶのが最も賢い選択になります。

白色申告の場合は、2020年は売り上げが最も落ちた月を自由に選べますが、比較対象となる2019年の月は自由に選ぶことができません。

代わりに、2019年の1年間の売り上げを12で割った金額が、1ヶ月の売り上げになります。

例えば、2019年の売り上げが400万円なら、1ヶ月の売り上げは33.3万円になるわけです

チャットレディの場合、売り上げは月によって多少ばらつくはずです。青色申告なら売り上げの大きな月を選べますが、白色申告の場合は12ヶ月の平均となってしまうため、場合によっては持続化給付金の金額が減ってしまう可能性もあります。

それでも貰えないよりは良いので、まずはいくら貰えるのか計算してみましょう。

2019年の確定申告がまだできていない/申告を延長してもらっている

国税庁では新型コロナウイルスの影響を考慮して、確定申告の申告期限の延長を認めています。

確定申告を後にすれば、所得税の支払いも先に延びるのでひとまず猶予を得ることはできますが、確定申告をしなければ持続化給付金の申請をできないというジレンマになってしまいます。

ですが、何らかの事情で2019年の確定申告が完了していない人は、2018年の確定申告を元に持続化給付金の申請を行うこともできます。

これなら、2019年の確定申告を伸ばしつつ、持続化給付金の支給を受けられます。

ただし、2018年の確定申告書類を使う場合は、2018年の売り上げと2020年の売り上げを比較することになります。

2019年と比べて2018年の売り上げが低い場合は、給付金を貰えなかったり、受給額が減ってしまう可能性もあるります。

しっかりと計算した上で、2019年の確定申告を行ってから持続化給付金の申請をした方が良いのか、それとも2018年の確定申告を使った方が良いのか決めるようにしましょう。

確定申告の控えに受領印が押していない

持続化給付金の申請書類は基本的に簡単に集められるものばかりですが、多くの方が直面するであろう問題がこの受領印。

確定申告の控えに受領印がない場合は、「納税証明書」を取得することで代用できます。

納税証明書の取得は比較的簡単なので、具体的な取得方法は「チャットレディは持続化給付金を貰える?-気になるポイントを解説」の記事を参考にしてください。

2020年5月時点で売り上げが50%落ちた月がないけど、もう申請できない?

持続化給付金の支給可否は基本的に2019年のうちある1ヶ月の売り上げと2020年のうちある1ヶ月の売り上げを比較することで決められます。

2020年のうちある1ヶ月ということは、1月から12月のいずれかの月が対象になるということです。

ですので、2020年5月時点で2019年と比較して売り上げが50%以上落ちている月がなくても、今後2020年12月までに売り上げが50%以上落ちる月があれば申請することができす。

新型コロナウイルスと緊急事態宣言の影響で、実際の景気に影響が出てくるのはこれからです。

外出自粛の影響で一時的に需要が増えたと言われるチャットレディも、今後はお客さんの財布のヒモが固くなると影響が出てくる可能性は高いです。

売り上げが落ちそうな場合は、持続化給付金のことを忘れないようにしましょう。